日本ジャーナリスト会議賞(JCJ賞)受賞

『牛と土』
(2015年7月28日 掲載)

『牛と土 福島3.11その後。』が、2015年度 第58回日本ジャーナリスト会議賞(JCJ賞)に選ばれました。
JCJ賞は、日本ジャーナリスト会議(JCJ)が、1958年以来、年間の優れたジャーナリズム活動・作品を選定して贈り、顕彰するものです。
拙著の選考評を挙げておきます。
「何度も福島に通い、立ち入り禁止区域にも入り、行政との直談判の場に立ち会い、牛と牛飼いの闘いの4年間を克明に記してきた渾身のルポルタージュ。殺処分される牛がかわいそうという心情的な意味だけではなく、牛が雑草化する農地を守る役割があることにも気づかされ、研究者が被ばくの中で生きる牛を調査することで今後に活かされる。牛と大地(土)との関わり。牛の死骸が土に還り、草が育ち、牛が食べ、それが糞となり肥料となって土を肥やす。生命の循環の深さと価値を考えさせられる。」

JCJ大賞とその他のJCJ賞などは以下のとおり。
<JCJ大賞>琉球新報「『普天間・辺野古問題』を中心にこの国の民主主義を問う一連の報道キャンペーン」
<JCJ賞>北海道新聞・佐竹直子記者「獄中メモは問う 北海道綴方教育連盟事件」▽東京新聞「3憲法学者の『違憲』明言スクープはじめ一連の安倍政権追及報道」▽樫田秀樹氏「“悪夢の超特急”リニア中央新幹線」(旬報社)▽TBSサンデーモーニング
<JCJ特別賞>元日本経済新聞記者・松田浩氏の長年にわたるジャーナリズム実践・研究活動への貢献